お笑い・ダ・ヴィンチ・コード
●全世界で5000万部を超えるベストセラーの映画化、『ダ・ヴィンチ・コード』が、ついに世界同時公開された。観ようか観まいか迷ってましたが、偶然見てしまいました。ワタクシ、中世ヨーロッパの擬史、大好きなので解説します。ネタバレしますので、注意してください。
●講演会のためパリを訪れていたハーヴァード大学教授のラングドン(トム・ハンクス=ハリウッドを代表する名優)。突然、深夜にフランス司法警察のファーシュ警部(ジャン・レノ=今や、フランスと言うよりもハリウッド映画のほうが出演機会が多い国際俳優。リュック・ベッソンの「グラン・ブルー」や「レオン」で日本で人気があるチョイ悪親父)に呼ばれ、ルーブル美術館に連れ出される。美術館長のソニエールが殺され、彼に捜査に協力して欲しいとの要請を受けるが、実は、ラングドンも容疑者にされていたのだった。そこにソニエールの孫娘で、暗号解読者のソフィー(オドレイ・トトゥ=アメリで有名なフランスの若手女優。この映画の出演の後、何故か引退宣言した)が現れる。ソフィーは、現場の写真を見て、祖父が自分だけに分かる暗号を残したことに気付く。殺された館長が残したダイイングメッセージを、二人が協力して解読するというもの。
●やがてこのダイイングメッセージ(死の間際に被害者が残すヒント)は、どうやらキリスト教世界で最も重要な聖遺物(キリストの遺品や関連アイテム)である、"聖杯"のありかを示しているとわかる。しかし彼らは、館長殺害犯の容疑をかけるフランス警察と、聖杯を狙うカトリックの急進派閥オプス・デイの暗殺者に追われる身となってしまう。
●館長は十字軍として名をはせた中世の騎士団、テンプル騎士団とその宗教的バックボーンになっているシオン修道会の秘密結社の一員だったのだ。
●テンプル騎士団は十字軍時代に活躍した騎士団で、トラベラーズチェックや、銀行を発明したと言われる。14世紀にフランス国王から迫害され、男色の罪で一斉検挙される。その日が10月13日の金曜日。13日の金曜日が不吉とされるのはこれが原因。
●ラングドンとソフィーはソニエールの旧友、ティービング教授(イアン・マッケラン=「ロードオブザリング」で有名な英国俳優。サーの称号を持ち、この役はあのアンソニー・ホプキンスと争った)に謎の鍵を握るキーストーンを受け取る。キーワードを解かなければならない。マグダラのマリアの墓の所在地が示されている。
●ルネッサンスの巨匠・レオナルド・ダヴィンチもシオン修道会の一員で、「最後の晩餐」でイエスの横に座っているのはヨハネではなく、マグダラのマリアだった。そして2人の不自然な構図は聖杯を意味している。そしてそして聖杯は女性の子宮を象徴している(笑)。
●ティービングとラングドン、ソフィーはシオン縁の地、ロンドンとスコットランドに向かう。
●オプス・デイの黒幕はティービングだった。暗殺者シラス(ポール・ベタニー・この映画で唯一の好演)は裏切られ、ホテルで銃殺される。
●ロズリン修道院で、ティービングとラングドンは対決。ラングドンは12万通りのキーワードからニュートン(彼もシオン修道会のメンバー)の墓をヒントに解読する。答えはAPPLE(笑)。
●そして、ソフィーの華族が死んだ新聞記事をラングドンは探し出した(笑)。実はソニエールの孫ソフィーは事故で両親と死亡してソフィーは実はシオン修道会の末裔、つまり、イエスとマリアの子孫だった(笑)。シオン修道会のマークは男女の結合を示すマークだった(要はSEX万歳!というお話)
●ソフィーの実のお婆ちゃんが現れ、ティービングは警察に連れて行かれ、ソフィーはシオン修道会を継ぐ決心を固める。めでたしめでたし(笑)。
●一人、パリに戻ったラングドンはキーストーンに封印されていた聖書の一説からマリアの墓がルーブルの地下にあることに気づく(エンドマーク、この後、ソフィーとラングドンがSEXしたかは不明)。
●主人公のラングドン演じるトム・ハンクスは直感記憶残像保持者で解読の天才。したがってどんな難しい謎もサクサク解読するのでサスペンスがない。
●監督のロン・ハワードは「アポロ13」の名匠だが、所詮はヤンキー(笑)。ヨーロッパを舞台にした歴史ミステリーは煮が重かった。
●ロン・ハワードとコンビを組むプロデューサー・ブランダン・グレイザーは「24」なども手がけるプロデューサーだが、元サーファーで、「ブルークラッシュ」という映画の監督だけあって、ノリが軽い。
●原作のダン・ブラウンは元ミュージシャン。これは推測だが、ヒッピー一家に育って、アメリカ人に多い陰謀史観家になったのだろう。原作はトンデモ話をうまくつなげた。
●言ってみればハリウッドの最強のスタッフが結集したにもかかわらず、この程度のものしか造れないのだ。
●こんなドラマを喜んでみる下地がアメリカにある。バイブルベルトと言われるアメリカの中部・南部はキリスト教原理主義者の巣窟だ。
アメリカ人の2人に一人はハルマゲドンを信じている。
アメリカ人の4人に一人は進化論を信じていない
現在、アメリカでは中絶を禁止する州が増えている。
もちろんアメリカ人のほとんどは肥満している。
●はっきりいって「ダ・ヴィンチコード」は馬鹿映画だ。しかし、こんな馬鹿映画が大ヒットしているどこかの外国があるとしたらやっぱりその国は馬鹿だ。
●講演会のためパリを訪れていたハーヴァード大学教授のラングドン(トム・ハンクス=ハリウッドを代表する名優)。突然、深夜にフランス司法警察のファーシュ警部(ジャン・レノ=今や、フランスと言うよりもハリウッド映画のほうが出演機会が多い国際俳優。リュック・ベッソンの「グラン・ブルー」や「レオン」で日本で人気があるチョイ悪親父)に呼ばれ、ルーブル美術館に連れ出される。美術館長のソニエールが殺され、彼に捜査に協力して欲しいとの要請を受けるが、実は、ラングドンも容疑者にされていたのだった。そこにソニエールの孫娘で、暗号解読者のソフィー(オドレイ・トトゥ=アメリで有名なフランスの若手女優。この映画の出演の後、何故か引退宣言した)が現れる。ソフィーは、現場の写真を見て、祖父が自分だけに分かる暗号を残したことに気付く。殺された館長が残したダイイングメッセージを、二人が協力して解読するというもの。
●やがてこのダイイングメッセージ(死の間際に被害者が残すヒント)は、どうやらキリスト教世界で最も重要な聖遺物(キリストの遺品や関連アイテム)である、"聖杯"のありかを示しているとわかる。しかし彼らは、館長殺害犯の容疑をかけるフランス警察と、聖杯を狙うカトリックの急進派閥オプス・デイの暗殺者に追われる身となってしまう。
●館長は十字軍として名をはせた中世の騎士団、テンプル騎士団とその宗教的バックボーンになっているシオン修道会の秘密結社の一員だったのだ。
●テンプル騎士団は十字軍時代に活躍した騎士団で、トラベラーズチェックや、銀行を発明したと言われる。14世紀にフランス国王から迫害され、男色の罪で一斉検挙される。その日が10月13日の金曜日。13日の金曜日が不吉とされるのはこれが原因。
●ラングドンとソフィーはソニエールの旧友、ティービング教授(イアン・マッケラン=「ロードオブザリング」で有名な英国俳優。サーの称号を持ち、この役はあのアンソニー・ホプキンスと争った)に謎の鍵を握るキーストーンを受け取る。キーワードを解かなければならない。マグダラのマリアの墓の所在地が示されている。
●ルネッサンスの巨匠・レオナルド・ダヴィンチもシオン修道会の一員で、「最後の晩餐」でイエスの横に座っているのはヨハネではなく、マグダラのマリアだった。そして2人の不自然な構図は聖杯を意味している。そしてそして聖杯は女性の子宮を象徴している(笑)。
●ティービングとラングドン、ソフィーはシオン縁の地、ロンドンとスコットランドに向かう。
●オプス・デイの黒幕はティービングだった。暗殺者シラス(ポール・ベタニー・この映画で唯一の好演)は裏切られ、ホテルで銃殺される。
●ロズリン修道院で、ティービングとラングドンは対決。ラングドンは12万通りのキーワードからニュートン(彼もシオン修道会のメンバー)の墓をヒントに解読する。答えはAPPLE(笑)。
●そして、ソフィーの華族が死んだ新聞記事をラングドンは探し出した(笑)。実はソニエールの孫ソフィーは事故で両親と死亡してソフィーは実はシオン修道会の末裔、つまり、イエスとマリアの子孫だった(笑)。シオン修道会のマークは男女の結合を示すマークだった(要はSEX万歳!というお話)
●ソフィーの実のお婆ちゃんが現れ、ティービングは警察に連れて行かれ、ソフィーはシオン修道会を継ぐ決心を固める。めでたしめでたし(笑)。
●一人、パリに戻ったラングドンはキーストーンに封印されていた聖書の一説からマリアの墓がルーブルの地下にあることに気づく(エンドマーク、この後、ソフィーとラングドンがSEXしたかは不明)。
●主人公のラングドン演じるトム・ハンクスは直感記憶残像保持者で解読の天才。したがってどんな難しい謎もサクサク解読するのでサスペンスがない。
●監督のロン・ハワードは「アポロ13」の名匠だが、所詮はヤンキー(笑)。ヨーロッパを舞台にした歴史ミステリーは煮が重かった。
●ロン・ハワードとコンビを組むプロデューサー・ブランダン・グレイザーは「24」なども手がけるプロデューサーだが、元サーファーで、「ブルークラッシュ」という映画の監督だけあって、ノリが軽い。
●原作のダン・ブラウンは元ミュージシャン。これは推測だが、ヒッピー一家に育って、アメリカ人に多い陰謀史観家になったのだろう。原作はトンデモ話をうまくつなげた。
●言ってみればハリウッドの最強のスタッフが結集したにもかかわらず、この程度のものしか造れないのだ。
●こんなドラマを喜んでみる下地がアメリカにある。バイブルベルトと言われるアメリカの中部・南部はキリスト教原理主義者の巣窟だ。
アメリカ人の2人に一人はハルマゲドンを信じている。
アメリカ人の4人に一人は進化論を信じていない
現在、アメリカでは中絶を禁止する州が増えている。
もちろんアメリカ人のほとんどは肥満している。
●はっきりいって「ダ・ヴィンチコード」は馬鹿映画だ。しかし、こんな馬鹿映画が大ヒットしているどこかの外国があるとしたらやっぱりその国は馬鹿だ。
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