Tuesday, June 06, 2006

神戸国際空港開通記念・わが街神戸

●神戸国際空港が開通した。現在はキャンペーンで格安料金で搭乗率はまあまあだが、今後どうなるか不安だ。
●ワタクシは神戸生まれの神戸っ子。そこで神戸人気質と神戸論、もしくは極私的神戸案内をしてみたい。
●神戸という名前がついたのは明治維新。日米通商条約で開港市に指定された時だ。ちなみにこの時開港されたのは函館、新潟、横浜、神戸、長崎の五港。函館はオホーツク、新潟は日本海の玄関口。横浜は直接、東京に入港されるのを避けたため。神戸は大阪のそれと同じ理由だろう。したがって横浜とよく似た構造だ。
●京阪神とよく関西人は一まとめにされるが、これほど共通点が少ない人種はいない。
大阪人のせっかちさや、京都人のいけずとは全く違う神戸人の特徴は新しい物好きで中途半端なうそをつくのが欠点といわれる。
●神戸は歴史が無いのが特徴
大阪や京都と違って歴史が無い。明治維新の時、開港をしたが、それ以前は小さな漁村&漁港。
●ライバルは横浜
街の成立過程がにているので。ただし、太平洋航路で、米軍基地をもつ横浜はアメリカ文化。ヨーロッパ航路の終着港・神戸はヨーロッパ文化の影響が濃い
●神戸のヨーロッパ文化
①ドイツ文化
第二次大戦の同盟国・ドイツの影響は濃い。ワタクシが大好きなトーアロードデリカテッセンはドイツ風のソーセージ屋。ワタクシはここのブーダンノアールが大好物です。また、フロインドリーブなど神戸人の朝食はパンになったのもドイツ文化のせい。
②ロシア文化
ロシア革命で神戸に移住してきた。モロゾフ製菓をはじめとして、洋菓子文化に多大な影響を与えている。今日でもコスモポリタン等老舗のロシア製菓が健在。
③中国文化
広東、台湾華僑が大量移住。中華街は横浜ほど汚染されず、まあまあ食える。「老小機」のショウロンポーは有名。町中に中華街があり、神戸を代表する洋館をそのままレストランにした「東天閣」などはいかにも神戸らしい店。ワタクシのお薦めは
④韓国文化
在日朝鮮人も多い。したがって焼肉屋も充実している。
⑤インド文化
意外と知られてないが、異人館のオーナーはインド人が多い。異人館には日本では珍しいイスラムモスクがある。
●神戸の衣食住
衣①旧居留地・世界中のブランドショップが終結している。銀座よりもサントノーブルやモンテナポレオーネに近い雰囲気。親子で同じなりをして、首になにか巻いているのが特徴。ヒールは最低7センチ。色は淡色で派手なものを好む。なぜか下品にならないのが不思議。
②高架下・JR高架沿いに約300軒のカジュアル系ショップがひしめく。旧居留地と違い、こちらはアメリカン。日本で初めてアメカジを輸入した「ミスターボンド」や「タイガーブラザーズ」が有名。
食①フレンチ・「ジャンムーラン」という西日本を代表するフレンチがかつてあった。現在はその弟子たちが各自店をオープンしている。総じてレベルが高い。かつてフレンチの三ツ星「アラン・シャペル」もありました。
②神戸牛・やはり食べたいでしょう。ステーキの「あら皮」は高すぎるので、お薦めは「鶴参」のたんしゃぶ。
住・安藤忠雄建築の建物があちらこちらにある。安藤の集合住宅が六甲にある。やはり海が見渡せる高台に住みたい。
●神戸の有名人
村上春樹、丘泳感、東山魁夷、横溝正史、遠藤周作、中島らも、筒井康隆、白州次郎等…
●というわけで…港町育ちの開明性、進取の気質、割りきりが速く、淡白、大雑把な神戸人です。

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