Wednesday, September 27, 2006

映画千夜千本②

●最近観た旧作について…
●「踊る大紐育」★★★★
フランク・シナトラの歌とフレッド・アステアの踊りが売り物のミュージカル映画。海兵隊が一日だけのNY寄港をきっかけの恋物語。最近、ハリウッドではリメイクが多いが、アダム・サンドラーのロンゲストヤードや、そこの浅いウィッカーマンなんか観てもしょうがない。どうせやるならハリウッドの黄金時代につくられた本作のリメイクを見たい。配役はジェイミー・フォックス、ビンス・ボーン、クリス・エバンスでどーよ?
●「バリー・リンドン」★★★★
スタンリー・キューブリックのコスチュームプレイ。トルストイの作品に類似していると誰かが言ってましたが、その意味は大河ロマンではなくて、そこに全てが正確に過不足無く、精緻に表現されつくされているからだそうです。この映画はヒットせず、ユニバーサルから全権委任されていたキューブリックはヒット狙いでシャイニングをつくることになりますが、ある意味、キューブリックの最高傑作かもしれません。ニュースタンダードの傑作でしょう。
●「市民ケーン」★★★★
アメリカ映画史上の最高傑作として呼び声の高い同作を再見しました。当時のメディア王・ハーストの生涯を描いた同作はアメリカの成長期における典型的なアメリカ人を描いた映画といえる。子供の頃のトラウマにこだわりを示すラストシーンまで、まさにアメリカ人を描いた作品として、再評価したい。
●ミスターインクレディブル」★★★☆☆☆
ディズニーが史上最大の買収劇で話題のCGプロダクション・ピクサーの出世作。元正義のヒーローが家族の支えを得て、復活するドラマ。アニメーションは家族で行くケースが多いだろうが、この映画のよさは親も楽しめるところにある。大人が観ても子供が観ても楽しめる傑作。宮崎アニメとは違う意味で素晴らしい技術をもっている。

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